マンションを探す上で見る「間取りの広さ表示」について
皆さま、こんにちは。
道すがら桜が咲いているのを見かけるようになり、春の訪れを感じる今日この頃です。
さて今回は、マンションを探す上で見る「間取りの広さ表示」についてお伝えいたします。
マンションの購入を検討する際、『3LDK、75㎡で7,800万円』や、『リビングダイニング10畳』といった住戸や部屋の広さを表す数字を見る機会が多くあります。
その数字は、マンションの広さを比較する際の判断材料となりますが、ただ数字の大きさを比較するだけでは、思わぬ見落としがあるかもしれません。
【専有面積の定義】
マンションについて調べる際、間取り図とともに「専有面積〇〇㎡」という表記がございます。
専有面積とは建築基準法上のお部屋の面積を数値化したもので、この数値には柱型やパイプスペースが含まれています。
この具体的な説明の前に、まずは前提条件となるマンションの広さの図り方についてお話させていただきます。
マンションの広さの測り方には、「壁芯(かべしん・へきしん)で測る」方法と、「内法(うちのり)」で測る2つの方があります
マンション購入後に不動産登記をする際は、「不動産登記法」によって「内法面積」で登記する事が定められています。その際、柱型やパイプスペース等の部分が引かれた状態で広さの表記(登記面積㎡)がされるため、事前に確認していた面積より狭い数値となります。内法で面積を測る際は図の緑のラインです。
一方、販売をする際、広告やホームページ上に表記される間取りや図上の広さ(専有面積㎡)は上記とは異なり「建築基準法」によって「壁芯面積」での表記となっています。壁芯での面積を測るラインは図の青いラインです。
【間取り図】
さて、前述の通り、販売時に表記される面積、畳数表示は壁芯面積で測定されるため、柱型やパイプスペース=「実際は使用できないスペース」が専有面積や畳数に含まれることとなります。図面上で見ると〇の部分です。
この場合、洋室(1)は表記上約6.5畳となっていますが、左上の柱部分もその数値に含まれているため、実際はもう少し小さくなります。また、家具のサイズや配置も柱による凸部分を加味して考える必要があるため、単純な畳数や専有面積の数値のみでなく、間取り図と合わせての比較が必要となります。
【広さ、間取りは見て確かめるのが一番】
今回は「間取りの広さ表示について」のみお話しましたが、他にも間取り図には載っていない天井部分、梁の型や位置によってもお部屋の広さの感じ方は大きく変わります。間取り図やその数値のみではわからない点を確かめるにはやはり、実際に現地でお部屋の広さや間取りを確認する事が一番です。
マンションをご検討の際には、是非、モデルルームまで足を運んでみてはいかがでしょうか?
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