マンションにおけるペットライフ 猫編
長かった夏がようやく陰りを見せ、「秋」と言える季節がやってきました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
以前、マンションにおけるペットライフとして「犬編」をお伝えしたことがありましたが、
今回は「猫編」をお届けいたします。
マンションで飼育するペットといえば、「犬」か「猫」が大半を占めると思います。
その中でも猫はマンションでの飼育に適したペットと言えるでしょう。
理由としては
・鳴き声をあまり立てない(一部例外有)
・行動範囲が狭い
・体が小さい
・散歩の必要がない
などが挙げられます。
犬に比べて飼育の手間は少なく、また、音の部分などもそこまで気にする必要がない動物です。
加えて犬のように警戒や威嚇で大きな鳴き声をあげることは少なく、ご近所迷惑になりにくいです。
基本的に屋内で過ごすことにストレスを感じないため散歩の必要はなく、外に出るためにエレベーターに乗せたり、
ロビーを通ったりすることはまれです。住民に気を使って連れ出したりする必要もないため、
マンション暮らしでのペット飼育には向いているといえそうです。
飼いやすさがある一方で、もちろん猫との暮らしにはいくつか注意点もあります。
①猫の行動範囲は3D(立体空間):猫の目線で動線を考える
毎日散歩に連れ出す必要もなく、行動範囲が室内のみの為とても手間がかからないのですが、
猫は上下運動が大好きで、3D(空間)を使って生活します。
そのため室内飼いの猫はどうしても運動不足気味になるので、「運動習慣」を身に着ける場所を作ってあげましょう。
市販のキャットタワーのほか、自己所有の分譲マンションであれば、壁面に「キャットウォーク」を設置したり、
猫が各部屋を自由に出入りできる「専用ドア」を設置したりと、リフォームによって“キャットフレンドリーなマンション”に仕上げることも可能です。
※キャットウォークの設置の際は「壁の種類」に注意!!
マンションの壁は加工が禁止されている構造壁があります。具体的にはお隣との境や外壁などがこれにあたります。
基本的にはそれらの壁にキャットウォークの設置のために穴をあけたりネジをさしたり釘打ちしたりはできません。
それに対して部屋と部屋の中にある間仕切壁は加工OK(一部例外有)です。
設置の際はその点に注意して、管理会社などと相談の上行うことをお勧めします。
②バルコニーには出さない
ここ最近、マンション高層階からの猫の落下事故が増えています。
そういった危険を少しでも減らすよう、基本的に猫をバルコニーに出すことは避けた方がいいといえます。
猫が「バルコニーは吾輩の生活圏ではない」と認識するよう子猫の時からしつけることが重要です。
また、バルコニーでの排せつやブラッシングも近隣住民への迷惑がかかるため絶対禁止です。
③かかりつけ獣医の確保
犬と比べると、病院にかかる頻度が低い猫ですが、急な体調不良や思いがけない誤飲で
病院のお世話になることがあります。かかりつけのペット病院があると安心です。
また、マーキングの習性があるオス猫。去勢をしないと、家のあらゆる場所でスプレー行動(おしっこ)をしてしまいます。
メスの場合も、発情期には大きな鳴き声を上げるため、マンションで猫を飼う場合は
オスもメスも去勢・避妊手術をする必要があります。
④必要なものを事前に準備する
新しい家族として迎えるにあたって、飼い主も猫もストレスなく過ごすために、
以下のようなものは事前にきちんと用意しておきたいですね。
ケージ ベッド キャリーバッグ
食器 水入れ キャットフード
トイレ トイレ砂 消臭剤
爪研ぎ 猫用ブラシ 猫用爪切り 猫用シャンプー
おもちゃ ジョイントマット
新築分譲マンションではペット飼育可のマンションがほとんどです。
賃貸では飼育ができなかったり、傷や匂いなど退去時のトラブルが心配だったりしますが、
マイホームなら安心してペットと暮らすことができますね。
さらにペット用の足洗い場や、トリミングスペースを設置するなど、ペット共生型マンションも人気を集めており、
ペットを飼う人同士のコミュニティ空間にもなりそうですね。
ペットがいるだけで癒され、暮らしが充実することが多いです。
そんな大切な「家族」ともいえる猫のために、人も猫も安心してゆったり暮らせる住まいが見つかるといいですね。
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