【コロナ禍が変える住宅探しの形】
緊急事態宣言解除後もコロナ禍がいつ終息となるか分からないまま桜の季節を迎えようとしています。およそ1年近く前にコロナ騒ぎが始まって、それ以来マスク生活が当たり前になってしまいました。リモートワークや飲食店の時短営業等、私たちの生活様式もだいぶ変わって来ております。そんな中で、住宅業界ではどのような変化が起きているのかを今回はご紹介したいと思います。
昨年の初回の緊急事態宣言中は各社新築マンションのモデルルームなどは一時クローズとなったところが多かったです。その後、時間を短縮して再開をしていますが、以下のような対策がされています。
モデルルーム内での「蜜」を避けるために、「完全予約制」でのご案内
モご来場時の体温の計測とアルコールでの手指消毒のお願い
モお席に「飛沫防止パネル」などを設置して飛沫感染防止
モ室内換気の徹底
モモデルルーム見学時の手袋着用のお願い
モスリッパは使い捨てのものを使用
などなど…。
上記以外にも各所の消毒やスタッフの健康管理の徹底等、様々な対策が取られています。
ご注意いただきたいのは、ほとんどのモデルルームが蜜を避けるために完全予約制となっています。加えて各座席がソーシャルディスタンスを確保しての配置になっておりますので、ご案内できるご家族数が従来よりも少なくなっております。物件によっては早々に予約枠が埋まってしまう状況ですので、早めの予約が安心です。
【コロナ禍の新しいご案内の形】】
このコロナ禍でリモートワークが広がりを見せる中、モデルルームのご案内や物件のご説明もオンラインを使った新しい形が始まっています。
●オンライン相談
モデルルームへ足を運ばずとも営業マンとオンラインにてご相談ができるサービスが始まっております。専用のソフトやスマホのアプリ等をインストールして、PCおよびスマートフォンで営業マンとリアルタイムで物件のご案内や資金相談、間取りの確認などを行えるようになっています。
●バーチャルモデルルーム
3Dで作成されたバーチャルなお部屋をPCやスマホで確認できるサービスです。
CG技術の向上により、かなり精細な画像で間取りを確認できます。
各社機能的にはばらつきがありますが、家具を置いた場合と置かない場合等の画像の切り替えが瞬時にできたり、2か所クリックした間のサイズがすぐに分ったりと非常に便利です。
窓から見える景観も確認できたり、時間ごとの日照状況を確認できたりする物もあり、かなり多くの情報を得ることができるようになりました。
しかし、ほとんどの方はそれだけで物件の購入を決定する、という形にはならないと思います。
不動産の場合、価格や間取り等はもちろん重要な要素ではありますがそれだけではなく、その街の雰囲気や周辺の音や香り、周りの住人の印象、風通し、等の状況が分からなければ購入を決められないと思います。また、パンフレットやホームページでは分からない情報を担当の営業マンへ質問したい、というお声もお聞きしております。
そういったこともあり、オンライン相談やバーチャルモデルルームは、ご来場の前の事前情報として使われて、そこでご興味を持っていただければご来場という流れになっているのが現状です。
お客様側のメリットとしてはこれまでの住宅販売形式に比べて、事前に多様な情報がわかる為、物件の取捨選択の幅が広がり、無駄な物件見学をしなくていいようになります。
販売側のメリットとしては事前にお客様のニーズがある程度分かるようになる為、事前の聞き取りなどの時間の短縮と、的確な物件やお部屋のご案内が可能な事だと思います。
このようにコロナ禍によって新しい不動産の販売の形が少し垣間見えてきた状況です。しかし、そこで改めて分かった事は、やはり人生を左右するような不動産という大きな買い物をする際に決まった情報だけでなく、担当の営業マンへ実際に対面で相談したり、生の意見を聞きたい、また実際の物件の雰囲気を知りたいというお声が多いということです。
そういったお声にきちんとお応えできるよう我々営業マンは常に物件や不動産全般への知識を深めることはもちろんですが、バーチャルではお伝え出来ない「人間」としての感覚的な情報や意見等をお伝え出来るよう一層の努力が必要だと感じています。勉強だけでなく、感性や人間性の向上を図れるよう、頑張って参ります!
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