地盤調査・地盤改良について

皆さま、こんにちは。気候も少しずつ春めいてきて、換気で窓を開けていてもそこまで寒くない日が続いているので、早く新型コロナが落ち着いて、思いっきり外に出て散歩が出来るといいなと切に願っております。
さて、住宅を購入するときに建設地の地盤がどうなのか気になっている方は昨今の諸々の災害などから以前に比べ多いような気がします。今回は<地盤調査>・<地盤改良>について一般的なことを解説します。
<地盤調査>はマンション⇒【ボーリング調査】、戸建⇒【スウェーデン式サウンディング試験】という建てる種類によって内容が異なります。まず、それぞれを簡単に説明しますね。

【ボーリング調査】


地中の土壌を直接掘削しサンプル調査を行い、また、先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に63.5kgの重りを76センチ自然落させて打撃します。サンプラーを地面に30センチめり込ませるのに要す打撃数を地耐力に換算します。一般的には重荷重の建物で実施されるのでマンションなどではこの方法で行われます。ボーリング調査の場合は、正確な地盤調査ができる反面、かなり費用が掛かるため、RCの中規模以上の建物を建てる場合はこの方法を使って地盤調査をしますが、一般の木造住宅では使われていません。

【スウェーデン式サウンディング試験】

槍の様な物に荷重100kgを掛けモーターで回転し25cm地中に潜るのに半回転数で何回転するのかを地面の硬さに換算して地面の体力を測定します。一般的には荷重の軽い戸建住宅などに用いられます。費用は比較的安価で、1箇所を調査する場合2万円ほどです。通常は5箇所を調査するので、その場合の費用は5~8万円程です。スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査は作業スペースが1㎡程度、1箇所につき30分程度の時間で行えるので、手軽に採用されますが、深度は15mぐらいが限界です。
調査が完了し地盤によっては<地盤改良>が必要なケースが出てきますので次に<地盤改良>の話を致します。

先ず、戸建ての場合の<地盤改良>の方法は大きく分けると杭(鋼管杭)工法と柱状改良と表層改良に分けられます。
●杭工法:建築物の荷重を支えられる地盤面まで杭を打ち込み建物を支えます。
●柱状改良:荷重を支えられる地盤面まで杭が打ち込みできない場合、杭の摩擦抵抗を増やして家の荷重を分散し建物の傾きを抑えます。
●表層改良:地表表面の地盤が軟弱な場合に表層の土に硬化剤を混ぜて表層の土を固くします。
埋め立て地などで建築する場合は杭工法では杭の長さが長くなり費用的に莫大になるため柱状改良などが行われます。この結果、液状化の恐れがある地域では、家の沈下傾斜が起こる可能性があります。

次にマンションを建てる際に多く用いられる<基礎杭>です。
荷重を支えられる支持層の地盤面まで杭を打ち込み建物の沈下を防ぎます。一般的にかなりの杭の深さが必要になるため、費用が膨大になります。集合住宅の場合は個人負担が小さくなり杭工事が可能になります。建物の安定を考えるなら支持層までの杭工事が安心ですが、戸建て住宅などでは、何十メートルもの杭を個人負担で賄うには家を建てる費用以上に杭工事に費用が掛かる恐れがあり現実的ではありません。
住宅を考える上で土地選びを含め地盤は重要ですね
以上、地盤のお話でした。

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