【季節の移り変わり~夏から初秋へ~】
皆さま、こんにちは。
まだまだ残暑厳しい頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
気象庁によると、最高気温が35度を超える猛暑日や、最低気温が25度を超える熱帯夜と呼ばれる日々が年々多くなっているようです。
毎年の気温上昇が珍しくなくなってきた近年、街を歩くと「省エネ」や「節電」の文字が目に入ってくるようになりました。
それでも、お盆を過ぎてからは暑さの中にも涼しさを感じられるようになりましたね。
8月は普段以上に季節を感じられる月です。そこで、今回は8月の『二十四節季』と『七十二候』をご紹介いたします。
二十四節季(にじゅうしせっき)とは
1年を春夏秋冬の4つの季節に分けていますが、それぞれをさらに6つに分けたものです。
今でも立春や夏至など季節を表す言葉として普段から使っていますね。
~8月の二十四節季~
立秋(りっしゅう):8月8日頃(今年は8月7日でした)
まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では秋のはじめとされる立秋。
時候の挨拶やお見舞いも暑中から残暑へと変わります。
処暑(しょしょ):8月23日頃(今年は8月23日です)
暑さが収まるという意味です。
朝晩が涼しく感じる事が増え、秋が近づいているのを肌で感じる時期です。台風が多いのもこの頃ですね。
七十二候(しちじゅうにこう)とは
二十四節季の各一季(約15日)を約5日ごとにさらに3等分し、1年を七十二に分けたものを言います。
それぞれの季節に応じた自然現象や動植物の行動を短い言葉で表現し、季節を5日と短く区切ることで季節の移ろいを示しています。
~8月の七十二候~
大雨時行(たいうときどきにふる):8月2日-6日
夏の暑い日の夕方、突然降るにわか雨のことを夕立と言います。
夕立は夏の夕方に降るにわか雨のみを指す言葉で、他の季節のにわか雨は夕立とは言いません。
夕立や台風など雨が激しく降るころ、夏によく見かける入道雲はい夕立が来る合図だと言えます。
ただ、近年はにわか雨ではなくゲリラ豪雨になっていますね。
涼風至(すずかぜいたる):8月7日-12日
暑い日が続く中にも、空きの涼しい風が吹き始めるころです。
朝晩に涼しい風を感じられると共に、夕方に鳴き始める虫たちの声にも涼を感じられるようになります。
寒蝉鳴(ひぐらしなく):8月13日-17日
日の出前や日没後にヒグラシが鳴くころです。
お盆とヒグラシの鳴き声。夏のノスタルジーを感じるころではないでしょうか。
蒙霧升降(ふかきりまとう):8月18日-22日
森や水辺に深い霧が立ち込むころです。
深い霧の幻想的な風景と、朝夕のひんやりとした空気になり、夏の終わりを知らせるころです。
綿柎開(わたのはなしべひらく):8月23日-27日
綿の実がはじけるころのことです。綿の実がはじけると、中から白いふわふわとした綿が顔をのぞかせてくれます。
天地始粛(てんちはじめてさむし):8月28日-9月1日
ようやく天地の暑さが治まり始めるころのことです。
秋雨前線が天気図上に見られるようになり、ひんやりとした空気とともに秋を運んできます。
しかし、日中はまだまだ暑さが残るころ。近年は特にそうですが、残暑が続くころですね。
また、立春、立夏、立秋、立冬前の18日間を「土用(どよう)」と呼びます。
本来は年4回ですが、現在では立秋前の土用のみを指すのが一般的となっています。
土用と言えば、丑の日ですね。丑の日の「丑」とは、十二支の丑のことを指します。方角や月、日にちを数えることにも使われていますね。12日周期で丑の日が回ってくるため、今年は土用の丑の日が2回ありました。
ウナギはもちろん、梅干し、うどん、うり(きゅうり、すいかなど)、「う」のつく食べ物を食べると夏バテをしないと言われています。ウナギだけではなかったのですね。
色々とご紹介いたしましたが、より8月という季節を感じて頂けましたら幸いです。
まだまだ暑い日が続きますが、皆さま、どうぞご自愛くださいませ。
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