スリランカ旅日記 ーコロンボ・ゴール・キャンディ・アヌラーダプラを巡ってー
残暑が続く中、秋が待ち遠しい今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は、休みの間は旅人になります。
先日の長期休みでは、スリランカの4都市を訪れました。
今回は、電車やバスなどの移動そのものが楽しいスリランカの旅日記をお届けします。
旅の始まりは首都 コロンボから。
インド洋に面した港町は、活気あるマーケットと近代的な高層ビルが同居する独特の雰囲気に包まれています。夕暮れ時、ゴール・フェイス・グリーンで潮風を浴びながら見るオレンジ色の空は、都会の喧騒をやさしく包み込むようでした。
次に向かったのは南の古都 ゴール。
白亜の灯台が立つオランダ要塞の街並みを歩けば、植民地時代の面影とスリランカらしい鮮やかな色彩が交差します。海沿いのカフェで味わったスパイスの効いたフィッシュカレーは、今でも舌の記憶に残っています。
山間部に移動して、次に訪れたのは キャンディ。
その列車の車窓から見える景色は青空と広大な紅茶畑が続いており、思わず目を奪われるほど。その景色から世界有数の絶景鉄道としても有名で、時間がゆっくり流れ、移動そのものが旅の一部になっていました。
キャンディでは定番の観光スポットである仏歯寺を訪れました。ここは釈迦(ブッタ)の歯が納められており、仏教の聖地らしい荘厳な静けさが漂っています。太鼓の音と共に進む礼拝の時間は、異国でありながらも心の奥に響くものがありました。
最後に足を延ばしたは、アヌラーダプラ。
世界遺産がある街です。
観光地化されていない村の風景が広がり、緑豊かな紅茶畑に囲まれた暮らしを垣間見ることができます。農家の方が淹れてくれた素朴な紅茶は、豪華なホテルのティーラウンジでは味わえない、土地と人の温もりを含んでいました。
都市の洗練、港町の歴史、山岳都市の信仰、そして田園の素朴さ。
スリランカはそれぞれの街で表情を変え、旅人の心を揺さぶられる国でした。また、訪れたいと思っています。
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